基本用語・株式投資の始め方・インデックスファンドのメリットとデメリット
基本的な投資用語の解説
初心者が投資を始める前に、まずは基本的な用語を理解しておきましょう。例えば株式とは企業が発行する証明書で、その企業のオーナーとしての権利を表します。一方、投資信託は投資家から集めた資金をプロがまとめて運用する金融商品で、初心者にも始めやすいと言われます。またリスクは「結果の不確実さ」を意味し、投資の世界ではリターンの変動幅を指します。リスクとセットで語られるリターン(収益)は、インカムゲイン(配当・利息など保有中の収益)とキャピタルゲイン(売買差益)に大別されます。例えば、株式投資の利益には売却益・配当・株主優待の3種類があります。
基本用語を押さえておくことで、投資ブログやニュースの内容が格段に理解しやすくなります。
- 証券取引所:株式の売買を行う市場のこと。日本には東京・札幌・名古屋・福岡の取引所があり、特に東京証券取引所(東証)が最大ですrakuten-card.co.jp。株を買うには証券会社で口座を開設する必要がありますrakuten-card.co.jp。
- 約定(やくじょう):株式の売買注文が成立することを指しますrakuten-card.co.jp。取引量が少ない銘柄だと希望価格で注文を出しても約定しない場合がありますrakuten-card.co.jp。
- 流動性:売買のしやすさ(取引の活発さ)を表す言葉です。流動性が低いと「買いたい時に買えない・売りたい時に売れない」リスクがありますrakuten-card.co.jp。
- 配当金:企業の利益の一部を株主に還元するお金ですrakuten-card.co.jp。配当利回り(株価に対する配当の割合)などを参考に銘柄を選ぶ際の指標になりますrakuten-card.co.jp。
こうした用語以外にも、NISA(少額投資非課税制度)やETF(上場投資信託)、PER(株価収益率)など初心者が目にする用語は多くあります。一つずつ意味を調べて理解する習慣が大切です。
株式投資の始め方:口座開設と基本ステップ
基本用語を学んだら、実際に株式投資を始める手順を確認しましょう。
- 証券会社を選んで口座開設:まず証券会社に口座を開きます。ネット証券ならスマホやPCで無料で開設可能です。この際、日本ではNISA口座も同時に開設しておくと、運用益が非課税になる枠を活用できます。最近は2024年からの新NISA制度で投資環境がさらに整備され、多くの人が投資を始めています。
- 資金を入金:開設した証券口座に運用資金を入金します。これは自分の銀行口座から振り込む形で行います。余裕資金の範囲で入金し、生活費まで投入しないことが重要です(資金管理については後述)。
- 銘柄を選ぶ:次に購入する株式の銘柄を選定します。初心者は最初から個別株一本に絞るより、分散の効いた投資信託やETFから始めるのも手です。個別株を選ぶ場合は業績や将来性を調べ、よく知る企業から始めると良いでしょう。銘柄選びの際には株価指標(PERや配当利回り)も参考になります。
- 注文を出す:買いたい株が決まったら、証券会社の取引画面から株数と価格を指定して注文します。成行注文(その時の市場価格で買う)か指値注文(この価格までで買う)かを選べます。約定すれば取引成立です。
- 保有・売却:購入後は株価の動向や企業のニュースをチェックします。長期保有して配当や値上がり益を狙うも良し、目標の価格に達したら売却して利益確定(利食い)するも良しです。ただし、短期で頻繁に売買すると手数料もかかるため、初心者はじっくり構えるほうが無難でしょう。
なお、株式投資は必ず余裕資金で行うのが鉄則です。生活費や緊急予備資金を確保した上で、当面使わないお金を投資に回しましょう。手元資金は「生活用」「緊急用」「投資用」に分け、投資用だけを口座に入金するようにすると安心です。初心者は最初は少額からスタートし、投資に慣れて知識が増えたら徐々に投資額を増やすとよいでしょう。例えば、近年は100円や1,000円といった少額から積み立てできる投資信託もあります。大切なのは金額よりも「継続して投資できる環境を整えること」です。
インデックスファンドのメリット・デメリット
インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIXなどの市場指数に連動する投資信託です。例えば「日経平均連動のインデックスファンド」は、日経平均が上がれば基準価額も上がり、下がれば下がるという仕組みです。近年、インデックス型ファンドは低コストで市場平均並みのリターンが得られる点で人気が高まっており、株式投信に占める割合は年々増加し足元で60%を超えています。ここではインデックスファンドの長所と短所を押さえましょう。
- メリット①:低コストで運用できる – インデックスファンドは運用コスト(信託報酬)が安く、販売手数料が無料(ノーロード)の商品も多いです。長期保有しても手数料負担が小さいため、コツコツ積み立てるのに向いています。
- メリット②:値動きが分かりやすい – 日経平均やTOPIXなど連動対象が普段ニュースで目にする指数なので、自分の資産の値動きが把握しやすいです。「今は株価が下がっているから買い増ししよう」など、市場状況に応じた判断もしやすいでしょう。
- メリット③:簡単に分散投資できる – 1本のインデックスファンドで複数銘柄に分散投資しているケースが多く、小口の資金でも分散効果が得られます。さらに複数のインデックスファンドを組み合わせれば、国内外の株式や債券、不動産など資産クラスの分散も容易です。
一方で注意すべきデメリットも存在します。
- デメリット①:元本割れのリスク – インデックスファンドだからといって絶対安全ではなく、市場全体が暴落すれば大きく値下がりします。例えば2020年のコロナ・ショックでは日経平均が約23,656円から16,552円へと数ヶ月で30%近く下落しました。市場平均に連動するファンドも同様に下落し、一時的に評価額が大きく減る可能性があります。
- デメリット②:選べる商品が限られる – 世界には1万種類以上の指数がありますが、日本で買えるインデックスファンドは主要指数連動のものが中心で種類は多くありません。例えば楽天証券でインデックス型を検索すると約367本、アクティブ型は682本(2020年時点)と、インデックスファンドの方が品揃えが少ないのが現状です。
- デメリット③:爆発的なリターンは期待しにくい – 市場平均並みの成果を目指すため、短期間で資産が何倍にもなるような“大化け”は狙えません。例えば株価10倍(テンバガー)のような派手な利益はまず望めず、年率で数%~せいぜい二桁%程度が目安です。地道な積み上げによる資産形成が前提となる点を理解しましょう。
- デメリット④:運用の主導権がない – インデックスファンドは指数に沿って機械的に運用されるため、投資家が「特定銘柄だけ買いたい/売りたい」など意見を反映する余地がありません。運用はすべてプロに任せる形なので、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
以上のように、インデックスファンドは**「低コストで分散された長期投資」に適した商品**です。そのため老後資金づくりなど長期運用が目的の場合に向いています。逆に短期で大きな利益を狙う用途には不向きなので、自分の投資目的に合致しているか確認しましょう。
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