配当権利落ち日とは?
配当権利落ち日とは、配当金や株主優待の権利を得るための基準日(権利確定日)の翌営業日を指します。つまり、配当や優待を受け取るためには、この権利落ち日の前営業日(権利付最終日)までに株式を保有しておく必要があります。
用語解説
- 権利確定日:企業が配当や株主優待を提供する株主を確定する基準日です。
- 権利付最終日:配当や優待の権利を得るために株式を保有しておくべき最終日です。
- 権利落ち日:権利付最終日の翌営業日で、この日に株式を購入しても配当や優待の権利は得られません。
2025年3月の配当スケジュール
多くの企業が年度末決算を迎える3月は、配当を実施する企業が非常に多い月です。2025年の具体的なスケジュールは以下の通りです。
- 権利付最終日:2025年3月27日(木)
- この日までに株式を購入・保有する必要があります。
- 権利落ち日:2025年3月28日(金)
- この日に株式を購入しても、配当金や優待の権利は受けられません。
- 権利確定日:2025年3月31日(月)
- この日に企業が株主名簿に記載されている株主を確定します。
2025年9月の配当スケジュール
中間決算を迎える企業が多い9月のスケジュールも重要です。2025年9月の具体的なスケジュールは以下の通りとなります。
- 権利付最終日:2025年9月25日(木)
- この日までに株式を保有することで、中間配当や株主優待を得ることができます。
- 権利落ち日:2025年9月26日(金)
- この日に購入した株式では、配当や優待の対象となりません。
- 権利確定日:2025年9月30日(火)
- この日に株主として記録されていることが条件となります。
配当権利落ち日に注意すべきポイント
配当権利落ち日を意識する際に、特に注意すべきポイントがいくつかあります。
株価の変動に注意
配当権利落ち日には配当分を調整した株価の下落が発生することがあります。これは「権利落ち」と呼ばれ、市場の調整メカニズムです。例えば、配当が50円の企業であれば、理論的には権利落ち日に株価が50円下落することになります。実際には市場の需給などの要因で変動しますが、権利付最終日に駆け込みで株を購入することが必ずしも有利とは限らない理由がここにあります。
権利取得後の売却タイミング
配当や優待目的で短期売買をする場合、権利付最終日までに購入し、翌日の権利落ち日以降に株式を売却する投資家もいます。ただし、多くの投資家が同じ戦略をとるため、権利落ち日に売り圧力が高まり株価が大幅に下がることがあります。そのため、売却タイミングを慎重に判断することが重要です。
長期投資視点で考える
配当金や優待を継続的に受け取ることを目的としている場合、権利落ち日の短期的な株価変動に過剰反応するのは避けましょう。株価の一時的な下落に振り回されず、企業の業績や将来性を重視した長期投資が安定した収益を得るポイントです。
まとめ
2025年の配当権利落ち日の重要なスケジュールをもう一度確認します。
月 | 権利付最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 |
---|---|---|---|
3月 | 3月27日(木) | 3月28日(金) | 3月31日(月) |
4月 | 4月25日(金) | 4月28日(月) | 4月30日(水) |
5月 | 5月28日(水) | 5月29日(木) | 5月30日(金) |
6月 | 6月26日(木) | 6月27日(金) | 6月30日(月) |
7月 | 7月29日(火) | 7月30日(水) | 7月31日(木) |
8月 | 8月27日(水) | 8月28日(木) | 8月29日(金) |
9月 | 9月25日(木) | 9月26日(金) | 9月30日(火) |
10月 | 10月29日(水) | 10月30日(木) | 10月31日(金) |
11月 | 11月26日(水) | 11月27日(木) | 11月28日(金) |
12月 | 12月26日(金) | 12月29日(月) | 12月30日(火) |
配当や株主優待の取得には、このスケジュールを意識して株式を購入・保有する必要があります。また、短期的な株価変動に惑わされず、企業の本質的な価値に着目した投資を行うことが安定した成果を上げるための秘訣です。
配当権利落ち日をしっかり理解し、投資活動をさらに効果的なものにしていきましょう。
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