債券の種類について
初心者の方向けに、社債と国債の主な種類と特徴、およびそれぞれに連動する代表的なETFについて解説します。社債(企業が発行する債券)と国債(政府が発行する債券)は、発行体の信用力や満期までの期間によって細かく分類でき、それぞれリスク・リターンの特性が異なります。また、それらに投資できるETFも多数存在します。本章では、社債と国債の分類ごとの特徴やリスク・リターン、代表的なETFの構成内容・利回り・コスト、購入のしやすさ、さらに社債と国債を組み合わせた総合型の債券ETFやインフレ連動債・モーゲージ債券など特殊な債券についても紹介します。
社債の分類(高格付け社債・中格付け社債・ジャンク債)
社債は企業の信用格付けによって大きく投資適格債券(高格付け社債・中格付け社債)とハイイールド債券(ジャンク債)に分類されます。格付け会社(ムーディーズやS&Pなど)が与える信用格付けが一定以上(一般にBBB相当以上)の社債を投資適格社債と呼び、それ以下(BB相当以下)の社債を**ジャンク債(ハイイールド債)**と呼びます。格付けが高いほど企業の信用力が高く、格付けが低いほど信用リスク(デフォルト=債務不履行リスク)が高くなります。以下では投資適格社債をさらに「高格付け」と「中格付け」に分けて特徴を見ていきます。
- 高格付け社債(投資適格の上位格付け):AAAやAA格など、信用力が特に高い企業が発行する社債です。デフォルトリスクが極めて低く安全性は高いですが、その分利回り(リターン)は低めに抑えられます。リスクは低く価格変動も小さい傾向がありますが、**リターン(利回り)も控えめです。たとえば、米ドル建て投資適格社債に分散投資するETFであるLQD(iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債ETF)は、組み入れ銘柄の平均格付けがA~BBB級中心の高格付け社債で構成されており、直近の分配利回りはおよそ4〜5%程度です。LQDの信用リスクは低く、価格変動も比較的安定しています。コスト面では経費率が0.14%**と低く抑えられており、長期投資にも適した商品です。またLQDは米国ETFですが、日本の主要ネット証券(SBI証券や楽天証券など)を通じて円を米ドルに換えて購入することが可能です。
- 中格付け社債(投資適格の中位格付け):A~BBB格程度の社債が該当します。格付けが「中位」といってもBBB格以上であれば一応投資適格に分類されるため、信用力は比較的しっかりしています。ただしAAA格に比べれば倒産リスクはやや高く、そのぶん金利(クーポン)は高めに設定されています。特徴としては、高格付け社債より利回りがやや高くなる一方でリスクも少し上昇します。特に**BBB格(投資適格の最低水準)の社債は「フォールンエンジェル」と呼ばれジャンク債に格下げされるリスクもあり注意が必要です。一方で現在の社債市場ではBBB格の発行額が大きく占めており、中格付け社債への投資も重要です。先述のLQDのポートフォリオを例にすると、組入れ社債の中にはBBB格も多く含まれており、これが利回り水準を高める要因になっています(2025年4月時点でLQDの30日SEC利回りは約5.2%**でした)。総じて、中格付け社債は高格付け社債よりややリスク・リターンが高い中庸な選択肢と言えます。
- ジャンク債(ハイイールド社債):格付けがBB以下の投機的格付けとされた社債です。信用力が低いためデフォルト(債務不履行)の可能性が高く、流動性も低い傾向があります。その代わりに利回りが比較的非常に高いのが魅力で、市場ではハイイールド債とも呼ばれます。一般に、ジャンク債は投資適格債券と比べて信用度が低い反面、利回りが高いという明確な特徴があります。例えば、米ドル建てハイイールド社債に分散投資するETFである**HYG(iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF)は、多数のBB格以下の社債で構成されており、直近の分配利回りは約6~7%程度と高水準です。実際、2025年4月時点でHYGの30日SEC利回りは7.0%前後に達していました。リスクとしては景気後退時に価格が大きく下落したり、最悪の場合発行体が倒産して元本が戻らない可能性もあります。またジャンク債市場は株式市場と連動しやすく、価格の変動幅(ボラティリティ)も大きいです。コスト面ではHYGの経費率は0.49%**とやや高めですが、それでも個別のハイイールド債に比べ分散投資によってリスク低減効果があります。なおHYGも米国ETFであり、日本の証券会社経由で購入可能です(為替手数料等はかかりますが円から米ドル転換して買付できます)。
▼社債のポイントまとめ:
- 格付けが高い社債ほど信用リスクが低く利回りも低い。格付けが低い社債(ジャンク債)ほど利回りは高いがデフォルトリスクも高い。
- 高格付け社債は安全性重視の投資先で、代表ETFはLQDなど。中格付け社債は多少リスクを取って利回りを高めたい場合に注目。ジャンク債はハイリスク・ハイリターンで、代表ETFはHYGなどがある。
- 社債ETFを使えば数百~数千銘柄に分散投資できるため、個別社債よりもリスク分散効果が高い。コストも比較的低く抑えられている(LQDで0.14%、HYGで0.49%程度)。
国債の分類(短期国債・長期国債・超長期国債)
国債は各国政府が発行する債券で、満期までの期間によって短期・長期・超長期などに分類されます。発行体が先進国政府の場合、信用力が極めて高く(自国通貨建て国債であれば事実上デフォルトリスクはゼロに近い)、債券投資の中でも最も安全な部類に入ります。そのため国債の利回りは社債に比べて低めですが、満期の長さによる金利感応度の違いが重要なポイントです。一般に残存期間の長い債券ほどデュレーション(価格の金利感応度)が大きく、金利変動による価格変動リスクも大きいとされています。ここでは米国債を例に、短期・長期・超長期国債の違いとそれぞれに対応する代表的なETFについて説明します。
- 短期国債(満期~2年程度):満期までの期間がごく短い国債です。例えば米国の2年債や日本の短期割引国債(TB)などが該当します。特徴として、金利変動による価格変動が極めて小さく、元本に近い価格で安定します。ほぼ現金に近い安全資産と見なされることもあり、流動性も高いです。短期国債の利回りは中央銀行の政策金利水準に影響され、期間が短い分だけ長期国債より低め(または近年の局面ではイールドカーブの形次第で長期より高い場合もあります)に設定されます。例えば米国の1~3年国債に投資するETFである**SHY(iシェアーズ 1-3年米国債ETF)の利回りは、2025年4月時点で約3.9%でした。SHYのデュレーションは約2年と短いため、仮に金利が急上昇しても価格下落は限定的です。また、安全性が高いため信用リスクプレミアムはほとんどなく、信用力は実質最高クラス(米国政府そのもの)**と言えます。日本の個人投資家も、SHYのような海外ETFを通じて米国短期国債に投資できますし、また日本国内にも満期1年程度の個人向け国債(変動金利型)など手軽に購入できる短期国債商品があります。
- 長期国債(満期10年前後):満期がおおむね10年前後の国債です。米国の10年債、日本の10年債(新発10年物利付国債)など各国の長期金利の指標となる債券が該当します。特徴として、期間が長いため短期債に比べ金利変動に対する価格の感応度(デュレーション)が大きくなります。一般に金利が1%上昇すると、残存期間10年の債券価格は約10%下落する計算になり(単純化した例ですが、デュレーション概算による)、長期国債は金利リスクが中程度にあります。ただし国債である以上、発行体の信用不安が起きない限り満期まで保有すれば元本は返済されます。長期国債の利回りは短期債より通常高めで、投資家は追加の期間プレミアムを得られます。例えば米国の7~10年国債に投資するETFである**IEF(iシェアーズ 7-10年米国債ETF)は経費率0.15%で運用されており、利回りは直近で約3.6%**程度です。日本の10年国債の利回りは現時点では低めですが(1%未満程度)、米国債券ETFや外国債券ファンドを通じて海外の長期国債に投資すればもう少し高い利回りを得ることも可能です。
- 超長期国債(満期20年以上):満期が20年、30年といった非常に長い期間の国債です。米国の30年債や日本の20年・30年・40年債などがこれにあたります。特徴として、満期が極めて長いため金利変動による価格変動リスクが最も大きいです。デュレーションも長期債以上に長く、たとえば米国30年債に投資するETFのTLT(iシェアーズ 20年超米国債ETF)はデュレーションが約17年前後あります。極端な例として金利が1%上昇するとTLTの基準価格は約17%下落しうるということで、株式並みとは言わないまでも債券としては最大級のボラティリティです。一方で利回りは期間プレミアムにより長期債より若干高めです。もっとも直近では米国超長期債の利回りも4%程度(2025年時点)と、10年債と大差ない水準になっています。例えばTLTの30日SEC利回りは4.0%前後で、12ヶ月分配金利回りは約4.1%です。超長期債はインカム(利息収入)よりも金利変動による売却益狙いで保有されることも多く、将来金利が低下局面に入れば価格上昇益が大きく狙える点が魅力です。逆に金利上昇局面では真っ先に価格が下落するので注意が必要です。TLTの経費率は**0.15%**と低く、機動的に超長期米国債に投資できるETFとして人気があります。日本でも主要ネット証券を通じてTLTを購入できます。
▼国債のポイントまとめ:
- **信用力が極めて高く、安全資産とされる。**先進国の自国通貨建て国債ならデフォルトリスクはほぼゼロ。利息支払いも確実。
- **金利感応度は満期までの期間に比例。**短期国債は金利変動による価格変動が極小、長期国債はそれなり、超長期国債は大きい(デュレーション長い)。金利上昇局面では長期ものほど価格下落が大きい点に留意。
- **利回り水準は期間プレミアムに依存。**通常は短期国債 < 長期国債 < 超長期国債と利回りが上昇。ただしイールドカーブの形状によって逆転もあり得る。2025年現在、米国では短期~長期で4%前後、日本では短期~長期で1%未満。
- **代表ETF例:**短期国債はSHY(米国1-3年国債ETF、利回り約3.9%)、長期国債はIEF(7-10年米国債ETF、利回り約3.6%)、超長期国債はTLT(20年超米国債ETF、利回り約4.1%)。いずれも経費率0.15%程度で低コスト。日本からも購入可能。
社債・国債ミックス型の債券ETF(総合債券指数)
社債や国債など様々な債券を組み合わせて投資できる総合型の債券ETFも初心者には有力な選択肢です。これらは一つのファンドで幅広い種類の債券に分散投資できるため、分散効果が高く安定したリターンを狙いやすいメリットがあります。代表的なものにAGGやBNDといった米国債券市場全体に投資するETFや、投資信託のeMAXIS Slim 先進国債券インデックスなどがあります。それぞれ特徴を見てみましょう。
- AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場ETF):米国の投資適格債券市場全体に投資するETFです。投資対象は米国の国債(米国財務省証券)、社債(投資適格)、モーゲージ債券(MBS)などを含む幅広い債券で、Bloomberg U.S. Aggregate Bond Index(米国総合債券指数)に連動します。ポートフォリオ構成はおおよそ米国国債・政府機関債約40%、MBSなどの証券化商品約30%、米国投資適格社債約25%、残りが資産担保証券等となっており、非常に分散が効いています。利回りは直近で約3.7%(12ヶ月分配金利回り)~4.4%(SEC利回り)程度です。AGGのリスクは単一の社債ETFや長期国債ETFに比べると低く、国債やMBSの安定性によって社債部分の変動がある程度相殺されます。分散効果により「安全資産とリスク資産のバランスが取れた債券ポートフォリオ」をワンストップで実現できる点が初心者にとって魅力です。経費率も**0.03%**と非常に低コストで、長期運用によるコスト負担もごく小さいです。日本の証券会社でもAGGは購入可能で、米国ETFの中でも代表的な債券インデックス商品として人気があります。
- BND(バンガード・米国トータル債券市場ETF):AGGと類似のコンセプトを持つ米国債券市場全体のETFです。投資対象や組入比率はAGGとほぼ同じ(米国の投資適格債券の総合指数)で、**経費率0.03%**と同水準、利回り水準もほぼ同じです(SEC利回り約4.3%、分配利回り3.6%程度)。運用会社がバンガードである点以外は、AGGとの差異は小さいため、本書では詳細説明を割愛しますが、AGGと並んで債券分散投資の王道ETFといえます。どちらを選んでも大差ありませんが、出来高や流動性ではAGGの方が若干大きい傾向があります。いずれにせよ、BNDも日本から簡単に購入でき、特に長期の資産形成層に利用されています。
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(投資信託):日本の投資家向けに提供されている投資信託で、先進国の公社債(国債や政府機関債、および一部社債)に幅広く分散投資します。ベンチマークは「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」であり、米国・欧州を中心とした先進各国の国債市場に投資するファンドです。実質的には各国の政府債券が中心で、たとえば組入上位は米国・欧州主要国の国債となっています。特徴として、為替ヘッジを行わず外国債券に投資するため為替変動リスクがありますが、そのぶん分散効果が高く、日本国内にいながら世界中の債券に少額から投資できる手軽さがあります。信託報酬は年0.154%と非常に低コストで、購入時手数料もかかりません。利回りは各国債券の利回りと円相場次第ですが、足元では米欧金利上昇を受けて分配金利回りベースで2~3%台後半程度となっています(為替差益込みのトータルリターンではもう少し高くなる可能性あり)。このファンドはETFではありませんが、日本の証券会社や銀行で100円程度から積立購入できる手軽さがあり、NISAやつみたてNISAの対象商品にもなっています。国内籍ゆえ為替や税務面の取り扱いもシンプルで、初心者が最初に選ぶ債券インデックスファンドとして有力です。
▼社債・国債ミックス型ETFのメリット:
- 高い分散効果で安定性向上:国債の安定性と社債の利回りを組み合わせることで、単一セクターに偏るよりもリスク低減と安定した利回り確保が期待できます。特にAGGやBNDは何千もの債券に分散投資しており、個別債券の信用リスクがポートフォリオ全体に与える影響はごくわずかです。
- 低コストで長期投資向き:AGG・BNDはいずれも経費率0.03%と超低コスト。eMAXIS Slim先進国債券も信託報酬0.154%と国内投信としては最安水準。長期保有してもコストによるリターン目減りが少なく、積立投資にも適しています。
- 購入のしやすさ:米国ETFのAGGやBNDは国内ネット証券で外国株取引口座を開設すれば購入可能。eMAXIS Slim先進国債券インデックスは投資信託なのでさらに手軽に購入でき、NISA枠も利用できます。少額から買えるため初心者でも始めやすいです。
その他の特殊な債券(インフレ連動債・モーゲージ債など)
最後に、初心者が知っておくと良い特殊なタイプの債券をいくつか簡単に紹介します。一般的な社債・国債以外にも、経済状況や投資目的に応じて魅力的な債券が存在します。
- インフレ連動債(物価連動債):インフレ連動債はその名の通り物価上昇率(インフレ率)に応じて元本や利払い額が調整される債券です。通常の固定利付債券ではクーポン(金利)も元本も固定のためインフレになると実質的な受取価値が目減りしてしまいますが、インフレ連動債では物価に合わせて元本が増減し、それに伴って利息や償還額も増減します。したがってインフレが発生しても実質的な元本価値が目減りしないという特徴があります。デフレ下では元本が減少するリスクはありますが、多くのインフレ連動債には元本保証(元本が初期額を下回らないフロア)が付く場合もあります。代表的なものに米国のTIPS(Treasury Inflation-Protected Securities)があり、対応するETFとして**TIP(iシェアーズ TIPS ETF)**があります。インフレ局面で威力を発揮する資産であり、ポートフォリオのインフレ耐性を高める用途で用いられます。
- モーゲージ債(MBS:Mortgage Backed Securities):住宅ローン担保証券とも呼ばれる債券で、住宅ローン債権をプールして証券化した資産担保債券の一種です。米国ではMBS市場が非常に大きく、代表的な発行主体として政府関連機関のジニーメイ(Ginnie Mae)やファニーメイ(Fannie Mae)、フレディマック(Freddie Mac)があり、これらが発行・保証するMBSは政府保証(元利金の支払いを政府が保証)が付いているため信用リスクが低いです。特徴は、同じ信用リスクがゼロに近い米国債と比べてやや利回りが高い点で、投資家にとって魅力的なインカム源となります。一方で住宅ローンの繰上げ返済により償還期限が不確定(繰上げ返済が増えると早期償還され利息受取期間が短くなる)というプレペイメントリスクがあります。また金利上昇局面ではローン需要減少により平均寿命が伸び、デュレーションが長くなって価格が下落しやすいといった特有の性質も持ちます。代表的な米国MBSに投資するETFには**MBB(iシェアーズ MBS ETF)**などがあり、米国債並みの高信用かつ米国債より高利回りの投資先としてポートフォリオの利回り向上に貢献します。初心者にとっては馴染みが薄いかもしれませんが、先述のAGGやBNDといった総合債券ETFの中にもMBSが相当含まれており、間接的に投資していることになります。
*(※この他にも、地方公共団体が発行する地方債(Municipal Bonds)や、新興国政府が発行する新興国国債、企業が特定事業の資金調達のため発行する**社債の一種(サステナビリティボンドや劣後債など)*など様々な債券がありますが、初心者のうちは上記の主要な債券を押さえておけば十分でしょう。)
主な債券関連ETFの比較まとめ
最後に本章で取り上げた主な債券ETFについて、構成内容・利回り・経費率・購入のしやすさを一覧表にまとめます。投資対象やコスト面を比較検討する参考にしてください。
ETF(投資対象) | 主な構成内容 | 直近利回り(分配利回り) | 経費率 | 日本からの購入 |
---|---|---|---|---|
LQD米ドル建て投資適格社債ETF | 米国投資適格社債 約2,000銘柄(A格中心、BBB多め) | 約4.4%(12ヶ月)(SEC利回り5.2%) | 0.14% | 主要ネット証券で購入可(米国ETF) |
HYG米ドル建てハイイールド社債ETF | 米国ジャンク社債 約1,200銘柄(BB~CCC格) | 約5.9%(12ヶ月)(SEC利回り7.0%) | 0.49% | 主要ネット証券で購入可(米国ETF) |
SHY1~3年米国国債ETF | 米国短期国債 約50銘柄(残存1-3年の米国債) | 約3.9%(12ヶ月) | 0.15% | 主要ネット証券で購入可(米国ETF) |
IEF7~10年米国国債ETF | 米国中期国債 約15銘柄(残存7-10年の米国債) | 約3.6%(12ヶ月) | 0.15% | 主要ネット証券で購入可(米国ETF) |
TLT20年超米国国債ETF | 米国超長期国債 約30銘柄(残存20年以上の米国債) | 約4.1%(12ヶ月) | 0.15% | 主要ネット証券で購入可(米国ETF) |
AGG米国総合債券市場ETF | 米国債券約10,000銘柄(国債40%、MBS30%、社債25%他) | 約3.7%(12ヶ月)(SEC利回り4.4%) | 0.03% | 主要ネット証券で購入可(米国ETF) |
BND米国トータル債券市場ETF | 米国債券約10,000銘柄(※AGGと同様) | 約3.6%(12ヶ月)(SEC利回り4.3%) | 0.03% | 主要ネット証券で購入可(米国ETF) |
eMAXIS Slim先進国債券先進国債券インデックス投信 | 先進国公社債 約1,000銘柄(米国35%、欧州50%他 ※国債中心) | 約2~3%台(分配金利回り)※変動 | 0.154% | 国内どこでも購入可(投信、100円~) |
上記のように、それぞれのETF/投信には特色があります。社債重視ならLQDやHYG、国債重視ならSHY/IEF/TLT、バランス重視ならAGG/BNDやeMAXIS Slim先進国債券、と目的に応じて使い分けることができます。総じて債券ETFは利回りとリスクのバランスを理解して選ぶことが大切です。初心者の方はまず信用力が高く分散の効いた債券ファンド(例えばAGGや先進国債券インデックス)から検討し、慣れてきたら社債の比率を増やす・デュレーションを調整する(短期債や長期債を組み合わせる)といった運用も視野に入れると良いでしょう。債券への理解を深め、リスクとリターンの特性を踏まえた上で、自分のポートフォリオに適した債券ETFを選択してください。
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