スポンサーリンク
第2章 債券投資とは
本章では、初心者の方向けに「債券投資」の基本的な仕組みや特徴、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。株式投資との違いを理解して、投資の幅を広げましょう。
スポンサーリンク
債券とは?基本の仕組み
債券とは、国や企業が投資家からお金を借りるために発行する証券です。投資家は債券を購入すると、定期的な利息を受け取り、満期時には元本(額面)が返済されます。株式とは違い、満期日が明確に決まっています。
例: 額面100万円・期間5年・年利2%の債券
- 毎年2万円の利息を受け取れる
- 満期の5年後に100万円の元本が返ってくる
債券投資のメリット
- 安定的な収入: 定期的に利息が入るため、収益が安定します。
- 元本の安全性: 満期まで持てば元本が返済されるため、リスクを抑えられます。
- 将来設計しやすい: 受け取れる金額と時期があらかじめ分かっているため、資金計画が立てやすい。
- リスク分散に効果的: 株式と債券は異なる値動きをするため、組み合わせることでリスクを軽減できます。
債券投資のデメリット・注意点
- 金利変動リスク: 市場金利が上がると債券価格は下落し、逆に下がると価格は上昇します。
- インフレリスク: インフレが進むと、将来の利息や元本の実質的な価値が目減りします。
- 信用リスク: 発行体が倒産などすると元本が戻らない可能性があります。
- ローリターン: 安定性が高い代わりに、株式より利回りが低くなります。
- 流動性リスク: 一部の債券は売りにくく、現金化に時間がかかることがあります。
- 為替リスク(外国債券の場合): 為替変動によって利益が変動します。
債券と株式の違い
項目 | 債券 | 株式 |
---|---|---|
性質 | 貸付(負債) | 出資(エクイティ) |
リスク・リターン | 低い(安定) | 高い(変動) |
収益 | 利息(固定) | 配当(変動)・値上がり益 |
清算時の順位 | 優先(元本回収が可能) | 劣後(無価値になることも) |
価格変動 | 比較的安定 | 激しく変動 |
初心者が理解すべき重要ポイント
- 金利と債券価格の関係: 市場金利が上がると債券価格は下がり、逆に下がると価格は上がります。
- 利率と利回りの違い: 利率は額面に対する固定利息、利回りは購入価格に対する実質的な収益率です。
- デュレーション: 金利変動に対する債券価格の感応度を示し、デュレーションが長いほど価格変動リスクが高まります。
おわりに
債券投資は資産形成の安定性を高める有効な手段です。初心者の方も債券を取り入れることで、資産運用をより安定的に、計画的に進められます。まずはポートフォリオに債券を加えてみてはいかがでしょうか。
参考文献・出典
- 東海東京証券「債券投資の仕組みとは?」
- SBI証券「初心者でもわかる!債券投資の基本」
- 野村證券 用語解説「インフレリスク」
- PIMCO「デュレーションとは」
※第3章「債券の種類について(社債・国債・短期債・長期債、それぞれの特徴と代表的ETF)」へつづく
無料メルマガ登録で投資初心者向けのお役立ち情報&私の実際の運用実績を公開中。
今すぐ証券口座を無料開設して、投資をスタートしませんか?